不妊治療-体外受精 2回目の挑戦

※個人の治療状況ですので参考までにご覧ください。

前回の体外受精1回目は卵子がなく受精まで至りませんでしたが、2回目は卵子があることを願いながら挑みました。

2クール目の始まり

この月もしっかり生理が来ました。

前回の採卵時に移植まで進めなかった為、先生から言われていた通り生理が来ることはわかっていましたがやはり少しがっかりします。

生理3日目までに病院に行き生理3日目から排卵誘発剤のレトロゾールを夕食後1錠5日間内服します。

卵胞チェック

生理10日目に卵胞の大きさと血液検査の結果を見て採卵日を決定します。

卵胞が採卵基準に達していない場合は数回に渡り受診が必要となるため仕事をしている方にはかなり負担になる状況。

1回目

8時半に採血。50分ほどしたら内診をして卵胞の大きさを確認。

診察にて今回は卵胞の大きさというより血液検査の値が基準に満たしていなかったので卵巣刺激剤のゴナールエフ皮下注ペン150単位の注射をして翌日再診になりました。

やはり翌日再診になると仕事も急に休んだり抜けたりしなければならなりません。こういう点は仕事と治療の難しいところだと感じます。

2回目

1回目卵胞チェックの翌日。

今回は採血を出社前に行い、一度外出という形で仕事をして診察時間に再度病院に戻りました。

病院と職場の往復を2回してとても疲れましたが会社も理解を示してくれているので感謝です。

そして診察結果ですが、卵胞の大きさと血液検査の結果は無事基準に達していました。

素人の私からすると「たった24時間の違い」と思ってしまいますが不妊治療の世界ではその数時間が大きな違いなのだと実感しました。

2日後に採卵決定です。

診察後

次回採卵日は夫の精子も必要になるため容器を渡されました。

これは採卵当日の朝病院に用意してもらい持って行くか、夫も一緒に病院に行き採精子するか選択することができます。

採卵事前準備

一連の体外受精の工程の中でこの事前準備は自分にしかできない、しっかりしなければならない点です。

これさえしっかり行えば、あとは先生にお任せして信じて行くしかないのでここはしっかり行いましょう。

重要なキーワードは『時間通りに忘れずに』

卵胞が基準に達していたら採卵までにやることはたくさんあるので注意してください。

点鼻薬(ブセレリン)

排卵制御のため点鼻薬を両鼻に1プッシュずつ採卵決定日の23時と24時の合計2回スプレーします。

指定の時間に点鼻できないと採卵日再検討となるのでここが一番重要!

坐薬(ジクロフェナク)

排卵制御のため坐薬を採卵決定日の23時から8時間毎に採卵日の朝まで合計5回行います。

これは6時間以上間隔があれば投与し忘れても気づいた時に行えば良いので少し気持ちは楽ですね。

採卵

卵胞チェックから2日後、採卵は朝から行われます。

採卵当日の朝は少量の食事と水分補給は問題なし。化粧や香水、アクセサリーにネイルは不可です。

採卵採卵後の激しい運動は避け、シャワー浴のみOKでした。

8:40 受付
9:00の3番目の予約でしたが20分前には受付を済ませる指示がありました。
夫は採精子室に呼ばれ精子を採取して終了。(事前に家採取も可)
9:10 控え室に移動
控え室に移動して術衣に着替えてトイレを済ませて待機します。
控え室は休憩用ベッドとドレッサーが置かれていました。部屋自体に鍵は付いていないため貴重品類はロッカーに入れて施錠しておきます。
10:00 採卵室で採卵
採卵室には内診台が設置されていて名前と生年月日を言って内診台に座ります。
超音波で膣内をスクリーンに移し、卵胞が吸われていくところを一緒に見ながら採卵されていきます。
10:10 控え室に戻り着替え
終わったら着替えて膣内に入れた止血用ガーゼを取り除きます。
出血量を確認して控え室を出ます。
10:40 診察
採卵結果が出ます。
併せて翌日以降の流れの確認。
11:00 会計
地域によって助成金を申請することができるので申請時に必要な情報を事前に確認しておくとよい。

診察結果

今回の採卵結果は成熟卵1つ、性液の所見も問題なし。

媒精方法は処理後精子の状況によって体外受精または顕微授精を決定するようです。

採卵時の感想

今回は前回より採卵受診者が多かったようで人数によって待ち時間が大幅に違います。

採卵時は長細い管を卵胞まで刺していきます。刺した瞬間少し衝撃があり、「ゔぅ」と声を上げてしまいました。

一度卵胞までいけば卵胞を吸われていく時は特に痛みもなくスムーズに採卵を終えることができます。

卵胞を吸われている工程はスクリーンを見ながら確認することができるので何も見えずに時間が過ぎるのを待つよりも安心することができました。

採卵するとその場で別のモニターで卵子だけを吸い取っている工程も見ることができ卵子が2個あることがわかりました。

1回目の採卵時には一つもなかったためとても感動してすぐ夫に喜びを伝えました。

採卵を終えてからの止血用ガーゼは結構な長さの塊が入っていたので取り出すのに少し苦労しました。特に大きな出血はなかった為一安心です。

受精確認(採卵翌日)

採卵日に病院が受精作業を行い、翌日正午〜15時半頃に結果をメッセージにて知らせてくれます。

私の場合、採卵の際に2つ卵子が取れましたが成熟卵は1つだったためこれがうまく受精してくれればお知らせが来ます。

その日は休日だったため気にしすぎないように夫と外出して気を紛らわしていました。

前回採卵すらできなかったので「これが上手く行かなかればまた1ヶ月後になってしまう」と1つ1つのステップにとても心配してしまいます。

結果的に受精の連絡を受けたのでとても安心しました。

移植日は受精確認翌日もしくは翌々日です。

移植

受精確認の翌日に受精卵を移植します。

10:30 受付
11時から移植予定のため10時半に来院を指定されました。
11:30 診察
受精卵の状況と移植に関する流れの説明を受ける。
11:40 控室に移動
採卵時同様控室に移動して術衣に着替えてトイレを済ませて待機。
控室は休憩用ベッドとドレッサーあり。部屋自体に鍵は付いていないため貴重品類はロッカーに入れて施錠しておきます。
11:50 採卵室で移植
採卵室には内診台が設置されていて名前と生年月日を言って内診台に座ります。
超音波で膣内をスクリーンに移し、管で受精卵が移植されている状況を一緒に確認します。
12:00 控室に戻って着替え
着替え終わると看護師より薬(毎食2錠13日間分)を渡される。
12:25 会計
次回受診日を確認

移植後は普段通りに過ごしてOK。

軽度の下腹部痛や少量の出血の可能性あり。

判定日までに出血があっても渡された薬は必ず継続して服用してください。

診察内容

まず体外受精結果報告があります。

そこで卵子と精子が受精して細胞分裂していく様子も見せてくれました。

そしてそれを移植予定ですと説明がありました。

受精卵を見て先生は「この子は」と言った時、もう既に一つの命なのだと感じました。

移植時の感想

移植時は子宮腔内に受精卵を戻すので採卵時ほど痛みはなく冷静に移植されていく様子を確認することができました。

移植の工程は採卵時同様スクリーンを見ながら確認することができるので安心感があります。

採卵時は卵子があるかどうか不安も大きくとても緊張していましたが、移植時は不思議と緊張もなく期待の方が大きかったです。

妊娠判定日

妊娠しているかどうかを判定します。

移植日から約2週間後と更にその1週間後に血液検査で確認します。

1回目

移植日から約2週間後に妊娠しているかどうかを判定します。

判定方法は血液検査でHCGと言われる値で妊娠しているかどうかを判断しているようです。

したがって判定日までに出血があっても妊娠している可能性があるため必ず判定日は受診するようにしてください。

そして今回見事妊娠判定を受けました!とても嬉しかったですが先生の前ということもあり、あまり喜びの反応はできませんでした。

ただ、まだ油断はできないので次回は1週間後に再度血液検査が必要とのことでした。

2回目

1回目の判定日から約1週間後に再度血液検査と内診をします。

血液検査は前回同様HCGの値で確認します。

内診ではエコーを使って胎嚢を目視で確認します。

エコー写真をもらいましたが胎嚢は豆みたいで正直何者なのかわからないというのが感想です。

ただきちんと成長していることを実感できて感動しました。

妊婦診察

2回目の妊娠判定日から約10日後と更に10日後にエコーにて胎嚢と心拍の確認をします。

1回目

胎嚢が確認されてから約10日後、再度エコーを使って胎嚢を目視で確認します。

今回は卵黄嚢と胎芽と呼ばれる人の元となるものをしっかり確認することができました。

成長してくれていることが確認できて安心です。

2回目

1回目の妊婦診察から約10日後、心拍をエコーで確認します。

ここで心拍を確認できたら晴れて卒業となります。

私が心拍を確認した時の胎芽を見た感想はイカのようでした。

これが人間として成長していくことを想像すると人間の神秘を感じました。

最後に

体外受精の1クールは思ったよりも道のりは長く、生理1日目から約2ヶ月経って卒業となりました。

移植後の妊娠判定日や妊婦診察が2回ずつあるとは知らず、この1ヶ月がとても長く感じました。あまり意識しすぎないようにと思いつつも気づけば気にしている日々を送っていました。

体外受精で一番大変だったのは「日程調整」です。企業に属していると病院指定の日にちに通院するのは精神的にとても辛かったです。やはり不妊治療に対する上司や会社の理解が必要だと感じます。

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