駐在してよく聞く英語勉強といえばESLクラス!それって何?
アメリカにきて最初に英語を勉強する際によく聞く方法としてESLクラスがあります。
そもそもESLクラスとは何か。本当に役立つのかについてお伝えしたいと思います。
この記事はこんな人におすすめ!
ESLとは何か知りたい人
英語を学べる場所を探している人
アメリカに来たけど英語が全然話せない人
ESLってどれだけ種類があるか知りたい人
ESLのメリット・デメリットを知りたい人
目次
ESLクラスとは
ESLとは “English Second Language” の略で英語を第二言語として習得する方向けの学校で、様々な団体がESLを開催しています。
受講費は基本的には無料ですが、クラスによって違うので確認が必要です。
パンデミック以降は対面授業だけではなくオンライン授業も取り入れているクラスもあるので探してみてください。
また、英語を学ぶ場として語学学校もありますが、ESLに比べて授業料ははるかに高いので家族帯同でアメリカなど海外に住んでいる方はESLを受講することをおすすめします。
大人になっても学校に通うの?
ESLの種類
ESLは様々な団体が主催していますが、主に次の4カ所について紹介します。
ESLの種類
それぞれ特徴があります。
アダルトスクール
主に州の補助金によって運営されている団体で、18歳以上の住民であれば誰でも参加することができます。
特徴
- 受講料:基本無料(教材費等は別途かかります)
- 時期:春(4〜6月)、秋(8月〜12月)、冬(1〜3月)
- 頻度:週3〜5(クラスによって変動)
- 時間帯:午前、午後、夜から選択(学校による)
- レベル:初級〜上級
- 授業内容:テキストを利用した文法理解やロールプレイ
- 特徴:宿題はほどんどなく、英語だけでなくアメリカの歴史や生活する上で必要な知識も学べる。(私の場合、学期毎に2回テストがありました。)
様々な国から来た人達が参加していて各国の文化を知ることができてとても刺激的です。
英語を学ぶだけでなく、自国から移住してアメリカで生活する上で必要な知識も学びます。
アメリカの歴史だけでなく、緊急時の対処法や事故にあった時にどうするか?薬をもらうにはどうするか?など様々なテーマに沿って授業をします。しっかりテストもありました。
ロサンゼルスはアメリカ南部にあるのでメキシコの国境にも近く、ヒスパニックの方が多くいます。
また、私の通っていた学校では小さい子供がいる親のために授業中はベビーシッターが子供を見てもらえて通えるクラスもありました。
小さい子供がいる友達は日中もお世話をしなければならず諦めていましたが、このクラスのおかげでESLに通えています。
アダルトスクールについて申し込みや実際に受講した感想等は以下の記事も参考にしてみてください。
コミュニティカレッジ
アメリカにある州立の2年制大学で、高校を卒業していれば誰でも入学できます。
特徴
- 受講料:無料または有料(受講コースによる)
- 時期:春(4〜6月)、秋(8月〜12月)、冬(1〜3月)
- 頻度:週2〜4(受講コースによる)
- 時間帯:午前、午後、夜から選択(学校による)
- レベル:初級〜上級
- 授業内容:テキストを利用した文法理解や読解
- 特徴:カレッジに入学したけど英語レベルが足りない人がそれを高めるため受講する人が多いので、アダルトスクールよりレベルが高い。
無料と有料のクラスがあるのが特徴。
無料のクラスはレベル毎にクラス分けされていて全ての分野を満遍なく学べます。
それに対して有料クラスはもちろんレベル毎のクラス分けもありますが、その中でも自分が学びたい分野だけを選択して受講することができます。
もし今後そのカレッジで専門的に学びたい場合は有料のクラスを取得する必要があるようです。
図書館
各市にある図書館が主催していて、誰でも参加することができます。
特徴
- 受講料:無料
- 時期:通年
- 頻度:2週間に1回程度
- 時間帯:夕方(場所による)
- レベル:中級〜上級
- 授業内容:主にスピーキング
- 特徴:簡単に誰でも参加できる
私の近所のクラスは募集要項に英語レベルが中級〜上級の人向けと書いてあるので少しレベルは高めです。
特に日本人は他の国に比べてスピーキングが得意ではないので、英語に自信がない人が最初に参加すると心が折れてしまう可能性もあるので注意が必要です。
また、開催頻度が低いためこれをメインにするには少し物足りないかもしれませんが、地域の方と交流するにはいい機会になります。
最近は図書館のSNSにも開催情報が掲載されているので参考にしてみてください。
教会
アメリカでは日本に比べて教会を多く目にします。誰でも気軽に参加できます。
特徴
- 受講料:無料
- 時期:場所による
- 頻度:週1回程度
- 時間帯:場所による
- レベル:初級〜上級
- 授業内容:テーマに沿って会話
- 特徴:簡単に誰でも参加できる
季節やイベント時期によって毎回テーマは違いますが、主にそのテーマに沿って会話をしていきます。
会話メインのため文法等を学びたい方はアダルトスクールやコミュニティカレッジを探してみるといいかもしれません。
ESLクラスのメリットとデメリット
ESLクラスを受講してみてのメリットとデメリットを挙げてみました。
※あくまでも個人の感想ですので参考までにみてください。
ESLクラスのメリット
ESLに通ってよかったと感じられる点は以下になります。
ESLクラスのメリット
リスニング力が上がる
授業を受け始めてまず最初に成長を実感するのはリスニング力です。
全授業英語のため1日3時間、週5日の生活を3ヶ月続けると自然と授業の内容がわかるようになってきます。
私の場合、これは授業の内容がわかるようになるというだけで、道端で突然話しかけられても何言っているかわからないことの方が多いです。なぜならトピックがわからないからです。
とはいえ、全く聞き取れない状況を打破できるので成長を感じられて英語勉強へのモチベーションは上がるでしょう。
スピーキング力が上がる
授業を受けているとロールプレイの時間や休み時間など必ず話す機会があります。
最初は話したいことがあっても全く頭に言葉が浮かばずストレスが溜まるばかりですが、何度も話そうとするうちに文法の正誤にかかわらず伝えたいことを口に出せるようになります。
異国の文化を学べる
世界各国から移住してきた人たちが集まります。授業で自国について紹介したりする機会もあり、とても興味深く面白い話が聞けます。
ESLあるあるかもしれませんが、まずはそれぞれの国の食文化や言語について紹介することが多いです。
自分が日本人であることを話すと「I love Sushi♡」と言ってくれます。日本の文化が様々な国に広まっていくのは嬉しいですよね。
日本人の友達ができる
ESLに通い始めの頃は英語を学びに来ているんだから日本人とはなるべく話さないようにしようと考える人もいます。
確かに日本人とばかり一緒にいて日本語ばかり話をしていては英語力は上がりません。
しかし、日本人の友達がいるといざという時に助け合うことができます。それは授業中だけではなく学校の外でも友達がいて悪いことはありません。
駐在妻で特に子供がいない方はここでできる友達とは、普段生活ストレスに感じていることや不安なこと、楽しいことも共有することができます。
もちろん子供がいる方も同様です。私の友達は、ここで知り合った人は子供繋がりで知り合ったわけではないのでとても楽しいと言っていました。
ESLで知り合った日本人とは是非友達になってみてください。
強固な心が得られる
強固な心が得られることこそがESLを受講する最大のメリットではないかと私は感じています。
アメリカに来て最初の頃は英語を聞き取れないし話せないことが恥ずかしく、言い間違えたらどうしよう、伝わらなかったらどうしようと毎回考えて話すことが怖くなっていました。
しかし、ESLに来ている友達はそんなことはお構いなしで文法が破綻していてもとにかく話をしていました。
そんな彼らをみて「自分は何を恐れていたんだろう?間違えてもいいじゃない!伝わらなかったらまた言おう」と心が強くなれます。
これはESLクラスに行くからこそ感じられるメリットだと思います。
文法が間違ってたって伝わればいい!
色々考えずにまず声に出してみる勇気を持とう!
ESLクラスのデメリット
ESLクラスを受講してメリットがある一方でデメリットも感じました。
ESLクラスのデメリット
大人数の授業では発言機会が少ない
クラスによっては大人数で授業が行われることがあるため発言する機会はとても少なくなります。
積極的に発言しないと「気づいたら今日の授業一言も話すことなく終わってた」なんてこともあり得ます。
無理に発言する必要はありませんが、ディスカッションの時間に全く話さず聞いているだけということがないように意識してみてください。
講義型授業が多い
クラスによって差はありますが、アダルトスクールやコミュニティカレッジの授業は講義型が多くなります。
受け身の授業になりやすいので先生が説明していた内容がわからなくても授業はどんどん進んでいきます。
不明な点は授業後に先生に質問してみてください。
先生もきちんと答えてくれますし、先生と仲良くなれて次回以降先生も気にかけてくれるようになります。
特に質問等はなくても先生に積極的に話しかけに行くのもいいかもしれません。
授業ペースが合わない
開催する側もカリキュラムがあり、それに沿って授業をしているので、それぞれ目的を持ってESLの授業に参加している人にとってはESLクラスが合わないと感じる人もいるかもしれません。
例えばスピーキング力を強化したいと思って参加しても、実際の授業が文法ばかりであれば目的が達成できないため不満に感じます。
申し込みをする際にそれぞれの授業の特徴をよく比較して受講をすると自分に合った授業に出会えるでしょう。
最後に
今回はESLの主な種類とメリット・デメリットについてお伝えしました。
私自身いくつかのESLに通ってみて感じたことも交えてお話ししました。
アメリカに来て生活が落ち着いて、英語を学びたいとESLを検討する際にお役立てください。
みなさんの海外生活がより豊かなものになりますように。